横浜市都筑区 K様邸 工事事例

 今回ご紹介する工事事例は横浜市都筑区にありますK様邸です。K様も弊社が以前火災保険による家屋の修繕を担当させていただいたお客様よりご紹介いただきました。
 K様は以前より天井にある雨染みが気になっておいででした。具体的にどんな状況か写真をご紹介します。

 図をご覧ください。雨染みが天井にくっきり出ているのがわかると思います。ぜひ一度、あなたのご自宅の天井をご確認ください。天井の隅に雨染みが確認できることが多くあります。
 もし雨染みを見つけたら要注意です。屋根がダメージを受けると、コロニアルや瓦等の屋根材の下に敷いてあるルーフィングがダメージを受け破れたりします。すると野地板をつたって天井まで雨がしたたっている可能性があるのです。
 これを放っておくともっと悪化し、その結果雨漏りし始めます。雨染みの段階で修繕を行うことが大切です。さっそく原因をさぐるべく屋根に登り調査を続けます。屋根に登り全体を見渡した時にまず発見したのが『棟ずれ』でした。

 図5、図6をご覧ください。本来であればまっすぐ並んでいるのが正常な状態です。ですがまっすぐではなく並びのラインが赤いまっすぐな線に対してゆがんでいることがわかると思います。地震によってこのような状態になることがあります。棟ずれが風害によってなのか、地震によってなのかは専門家の判断が必要となります。ちなみに火災保険だけではなく、実は地震保険も一緒に入っていることが多々あります。詳しくは保険証券を確認する必要があります。
 もし、地震保険も加入されている場合は地震保険を使った修繕も可能です。ご自宅の基礎部分にヒビが入っている場合は要注意です。(基礎:家の壁の一番したのコンクリート等の部分)家屋がかなりのダメージを受けて倒壊する可能性も出てきます。また瓦の浮きも多々確認することができました。

 瓦は重いから浮き上がらないと思いますか?実はそんなことはありません。日本は雨、風、突風、台風などが多い国です。屋根はそんな過酷な状況にさらされ瓦は少しずつ風によって下からあおられ浮いてきたりズレたりしてしまうのです。図7、図8をご覧ください。瓦が浮き上がっています。浮き上がっている瓦を近づいて見てみましょう。

 実際近づいてみると1cm以上とかなり浮き上がっているのがわかります。K様邸ではこのような瓦の浮きが数十カ所で確認することができました。こういった瓦の浮きがあると、外からは見えなくても瓦の下にダメージが蓄積していることは多々あります。工事の段階で瓦の積み直し・補修を行った際に瓦を空けてみると・・・

 図11のようにゴミが大量に詰まっていました。長年雨や風にさらされ、瓦が浮き上がりそこに飛んできたゴミ等がどんどん蓄積していったのでしょう。瓦の隙間は雨やゴミが入り込みます。その隙間も1センチ程度になると吸い込み現象で雨水やゴミを吸い込みます。その結果そこに水がたまり、カビなどが発生したりルーフィングなどを痛めます。することそこからどんどん屋根へのダメージが広がり雨染み、雨漏りへとつながっていくのです。瓦が少し浮いているだけだからと瓦の浮きを軽視すると大変なことになってしまいます。
 K様のご自宅はなんとか大きな被害になる前に修繕に取りかかる事ができてホッと致しました。私たちはさらに調査を進めていきました。次に確認できたのは『漆喰の剥がれ、割れ』でした。

 図をご覧ください。漆喰の割れや剥がれが確認できると思います。漆喰の割れや剥がれからも雨・風は侵入してきます。漆喰の割れ・剥がれから雨が侵入し下にあるルーフィングや野地板へのダメージが蓄積する。
 するとやはり雨染み、雨漏り、最悪の場合野地板が腐り、屋根の倒壊などにつながっていきます。この漆喰の割れや剥がれもできるだけ早く修繕することが必要です。

 板金部分も痛みがありました。指でちょっとさわるだけでぐらぐら、べこべこしている状態でした。こういった板金部分の隙間も雨にとって最高の侵入場所となります。早急な修繕が必要です。

 雨樋も一部破損していました。強い日差しにさらされ乾燥し雨に打たれて湿る。さらに強い風にあおられることでこういった破損も起こります。雨樋は屋根から下へと雨水等を運ぶ重要な役割をになっています。図15のように雨樋が破損しているとその下の瓦部分に大量の水が撒かれることになります。
 これは瓦やその下にあるルーフィング野地板に対して通常以上のダメージを与え劣化してしまいます。それが雨漏りの原因にもなりうるのです。風害による雨樋の破損も火災保険の保証対象になります。あなたのご自宅で雨樋が破損している場合は速やかに補修するのが良いでしょう。
 今お話ししてきたようにK様邸は風害による被害が多数見受けられました。すべての箇所に対する調査報告書をまとめK様にお渡しし、K様に火災保険の申請をしていただきました。結果、火災保険の保険金がしっかりと出ました。その保険金を使って、今お話ししてきた被害箇所をすべて修繕致しました。

 瓦に関してはズレたところを一部直せば良いというものではありません。一度瓦を剥がし、瓦の下の部分の状態を確認し必要に応じて補修します。さらにズレた瓦を直すために必要な他の瓦をすべて積み直していくことでもとの機能的な、そして美しい瓦屋根が甦ります。棟のズレや瓦のズレ・割れはすべて積み直し・補修をしっかり行い、図18-図21のように本来の美しい並びで瓦が屋根に蘇りました。

 今回天井のシミは調査の結果、雨や風によって長年ダメージを受けてたことで瓦のズレ・棟ズレ等が発生。それが原因となり、ルーフィングが破れ野地板をつたって部屋の天井までつたっていました。このように、しっかりと原因と結果を記した調査報告書を作成したことで火災保険の適用が認められました。
 K様邸は、火災保険で出た保険金内ですべて修繕ができました。K様は雨染みがずっと気になっていらっしゃったようで肩の荷が下りたような、とても安心された様子でした。私たちもそのお顔を拝見し大事に至る前にすべての修繕が完了しホッと致しました。瓦は雨風の強い日本においてとても優れた屋根材です。
 ですが、<瓦本来の形、桟木による瓦の下部分の理想的な空間の確保、美しい並び>。こういった要素が揃って初めて雨風や強い日差しから家屋を守るために瓦屋根が本来持っている機能を発揮してくれるのです。

 あなたのご自宅が瓦であればどのくらいの頻度で調査やメンテナンスをしていますでしょうか。もし、築15年以上で一度も屋根の調査をしていないのであれば一度屋根の調査をしてみることをお勧めします。風害によってなんらかの形、ダメージを受けている可能性があります。部屋の天井を見上げてみてください。もし部屋の天井に雨染みがあるようであれば要注意です。

 弊社は年間1000棟を超える自然災害の調査・修繕等を行っています。あなたの大切なご自宅を守るためには人が健康診断をするように、家の健康診断も必要です。現地調査は無料で行っております。もし少しでも気になる箇所があればお気軽にご連絡ください。

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