あなたの家の被害はどのレベル?自然災害の被害を表す5段階評価

 弊社では、自然災害によって被害を受けた家を調査しています。その数は年間で1000件を超えています。1000件を超える鑑定をしてきたプロの鑑定軍団の目により被害状況を5段階評価にて確認しています。

自然災害の被害を表す5段階評価

評価A 危険度:★★★★★

 家屋への被害が一目瞭然です。全壊・大規模半壊・半壊・一部損壊・全焼・半焼・床上や床下浸水といったかなりのダメージを家屋が受けて、市町村等から各種支援金や融資が受けられる罹災証明書が発行されるレベルです。家屋へのダメージがひどく、修繕への緊急性があります。すぐに修繕しないと二次被害の恐れがある状態です。

【事例1】
屋根の大部分が竜巻によって吹き飛ばされています。すぐにでも修繕する必要があるレベルです。

評価B 危険度:★★★★☆

 家屋への被害が地上から目視ができるほどのレベルです。例えば、屋根の一部損傷、屋根の落下などが挙げられます。他にも雨が降るたびに雨漏りがするといった継続的な被害が確認される状態です。二次被害の恐れがあるのでできるだけ早く修繕することお勧めします。

【事例2】
波板の一部が吹き飛び損傷しています。

【事例3】
カーポートの屋根が雪によって大きく損傷しています。

評価C 危険度:★★★☆☆

 屋根に登ると大きな被害が確認できます。評価Bの被害程までは家屋への被害が進行していません。ですが、雨漏りなどが見受けられたり、確実に家屋が被害を受けていることが確認できる状態です。例えば、屋根材の欠け、ルーフィングの破れ、雨染みといった状態が確認できます。二次被害の恐れがあるのでできるだけ早く修繕することお勧めします。

【事例4】
スレートが風によってめくれています。放っておくと、ここから水が侵入し、ルーフィングがダメージを受けたり野地板が腐り、雨漏りに発展する可能性があります。

【事例5】
鬼瓦が外れています。ここから雨が侵入する可能性があります。

評価D 危険度:★★☆☆☆

 Cレベルの被害までは行きませんが、家屋の損傷が見受けられるレベルです。免責を超える被害と思われますが見解によっては免責以上にならない可能性があると思われる状態です。火災保険への申請をしても協議が必要な程度となります。

(※免責•••火災保険は、家屋に対象となる被害があった場合、その保険契約に基づいて保険金の支払い義務が生じます。ただし、ある一定の金額以下の保険請求の場合はその支払い義務を免除される、というのがここで言う免責です。一定の金額未満の場合に「免責以上にならない」「免責内」一定の金額以上の場合、「免責を超える」「免責以上になる」といった表現をすることがあります。この一定の金額は、各保険会社ごとに金額が決まっています。もしご自身の火災保険についてご不明な点があれば弊社までご相談ください。)

【事例6】
雨樋が曲がっています。

【事例7】
スレートの一部がかけています。

評価F 危険度:★☆☆☆☆

 Eランクは2つの状態があります。1つは自然災害以外での損傷や免責内の被害、朽廃がある状態。もう1つは被害がない状態です。このランクの場合は申請は不可能となります。

 弊社ではこの5段階評価のAランク、Bランク、Cランクを中心に家主様の保険申請のお手伝いをさせていただいております。もしあなたのご自宅が自然災害により危険度の高いランクになっている場合放置しておくと家はどんどんダメージを受けてしまいます。

 例えば屋根の場合、ルーフィングが破れたり、野地板が腐ってきて雨漏りがしてきたりといったことになりかねません。あなたの大切な家はしっかりと手をかけてあげると長く持ちます。火災保険を使ってできるだけ早くご自宅の修繕をされることをお勧めします。

火災保険申請について

 火災保険の申請は加入されている保険の『保険事故受付センター』に直接連絡していただく必要があります。電話口には担当の方が出ます。次のように伝えてください。

「自然災害の申請をしたいので保険金(共済)請求書をください」

 あとは後日保険会社が指定した鑑定会社から損害鑑定人(アジャスター)があなたのご自宅に来ます。あなたは損害鑑定人と話をしながら被害の調査をしてもらいます。そして被害が認められれば保険金が下ります。

 ただ、ここで問題になるのは申請書に添付する家屋の被害状況を報告する書類です。自動車保険や生命保険等と違い火災保険は基本的に自分で申請書類を作成します。どの箇所が自然災害として認められそれをどう証明するのか。そのあたりは建築家、特に家屋の自然災害に関して造詣が深い方でないと大変難しいのです。

 また、火災保険を申請し、家屋の修繕を賄う保険金を出してもらえるかの分かれ目となるCランクとDランクの見分けは特に難しいのが現状です。当社では年間1000件以上の自然災害による家屋への被害調査を行っている専門家・建築家が常駐しています。

 もし、「わたしの家はどうなんだろう」「確かに写真にあったような被害には見えるが、これは自然災害だろうか」といったように気になる場合はお気軽にご相談ください。

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