A老朽化なのか、自然災害の被害なのかの判断が必要です。
保険会社から配布されるチラシに書いてあるトラブル1に「古くなったところも台風のせいにして保険金を請求しちゃいましょう!」というシーンが描かれています。それに対して家主さんは嘘の理由を言って大丈夫なのかと不安になっています。
チラシの結びでは「老朽化による損害は保険の支払いの対象外」こう書いています。もちろん嘘はいけません。確かに老朽化による損害は保険の支払い対象外です。ただ、古くなったところすべてが老朽化であると考えるのは誤りです。このチラシではそのことについて触れられていません。
例えば屋根に乗っている瓦。建築の業界では一般常識なのですが瓦に老朽化という見方は存在しません。瓦は老朽化として扱われることはないのです。建築に詳しくないと安易に「老朽化」という言葉ですべてを片付けてしまいがちです。もちろん老朽化する屋根もあります。
ただ、古くなったとしても突風によって屋根がめくれ上がりパタパタ屋根が鳴るようになってしまった。この場合は自然災害の被害として火災保険の保証対象になります。
重要なことは、
・被害箇所の確認
・原因を特定
・被害の立証
この3つです。
「古くなった」「老朽化だから」と簡単に納得させられて、火災保険の申請を諦めないでください。上記の3つをしっかりと行っていくことで自然災害に関してはしっかりと火災保険でみてもらうことができます。ただ、自然災害による被害の立証をするためには建築に関する詳しい知識が必要となります。一級建築士の中でも自然災害の調査のプロに相談することがお勧めです。
そうすることで
・老朽化なのか
・どこからが老朽化でどこからが自然災害の被害なのか
・自然災害の被害そのものなのか
そういった詳しい判断をしてもらうことが可能です。