東京都というと雨や風の被害が受けにくいというイメージがありますでしょうか?実はそんなことはありません。都内であっても強い風や台風などが通りますし大雪ももちろんあります。都内であっても自然災害を受けている家屋はたくさんあります。
今回ご紹介する火災保険適用での修繕事例はI様邸です。I様がご友人の紹介で弊社をお知りになりお電話を頂戴いたしました。
早速ご自宅にお伺いし、お話しをお聞きしていると去年の大雪の重みで雨樋が歪んでしまい、雨が大量に降るとところどころ雨漏りしてくるようになったという症状をお聞かせいただきました。
また、去年通過した大型の台風あとに 部屋の何箇所かで天井に雨染みが現れたというお話しもされていました。 他にもいくつか気になるお話しをお聞きしましたので それを踏まえ早速調査を開始いたしました。
大棟漆喰損傷 火災保険適用
まず確認できたのが、大棟部分にある漆喰の損傷でした。漆喰の奥には土が入っているのですが漆喰の損傷からその中の土が流れ出していました。
大棟の漆喰部分が破損しているとそこからゴミや雨などが屋根の内部へと侵入してきます。屋根材を通過し、防水のためのルーフィング下地材へと被害が広がっていくと大変です。家の内部に雨染みや雨漏りへとつながるからです。もし、家の天井や壁に雨染みがある場合は要注意です。
この天井の漆喰部分の損傷、去年の大型の台風の時期から雨染みが気になったという点から、今回の雨染みは、家の内部に入り込んだ雨染みであることがわかりました。こちらは火災保険の対象となりますので報告書にまとめます。
平瓦の浮き 火災保険適用
平瓦ですが、数カ所に渡り浮きが見つかりました。
この平瓦の浮いている部分も、屋根の内部へと雨やゴミが侵入する入り口となります。すぐに修繕をする必要があります。瓦は重いのでちょっとやそっとじゃ動かないというイメージはありますか?想像以上に屋根は過酷な場所で瓦も強風や強い台風が来ると、下から強く吹上げられ図のように浮いてしまうのです。これもI様のお話しと症状から去年の台風が原因と考えられますので火災保険の申請が可能です。
雪による雨樋の歪み 火災保険適用
「火災保険は雪の被害でも使えるの?」とよくお客様が驚かれます。大丈夫です。火災保険は火災時だけではなく、先ほどのように風害や雪などにも使える素晴らしい保険です。I様邸の雨樋の歪みも、大雪が原因となった歪みですので、火災保険を使うことが可能です。
少し写真ですと確認しづらいのですが雪の重みで雨樋が歪んでいます。雨樋が歪んで大雨の時に下へボトボトと雨水が垂れていくと、軒下の地面から建物の基礎へとダメージが広がっていきます。雨樋も家を守る大事な部分ですのでもし、ご自宅で雨樋の歪みや破損、雨漏りなどで気になることがありましたら調査依頼されることをお勧め致します。
排水パイプ廻り補修工事
排水パイプのボルトが破損していました。こちらも補修が必要な箇所でした。調査を進め、すべてを報告書にまとめI様にお渡し致しました。I様はその報告書をもとに火災保険申請を行われ、
保険認定金額:¥931,781がおりました。
今回の被害箇所が火災保険の適用であると認められました。こちらの保険金を使い補修工事を行っていきました。まず、大棟部分の漆喰の破損がありましたので一度棟を解体し、ずれていた平瓦を調整して積み直しを行いました。
続いて浮いた平瓦はビス止めをして、破損箇所もありましたのでここはコーキング施工して修繕を行いました。
歪んでいた雨樋はすべて新品に交換致しました。
排水パイプのボルトの破損があった箇所は火災保険の適用にはなりませんでしたが、保険適用となった箇所を修繕して残った分の費用で家主様の持ち出しなく修繕することができました。発泡剤補修、セメント補修、そして砂利を整地して補修を行いました。
火災保険は風害や今回のように雪害にも使える素晴らしい保険です。ですが、実際ほとんどの方がご存じなく使われずに実費で修繕を行ってしまっています。火災保険は家を手にした際にあなた自身でご加入されている保険で、家を守るために活用するのはあなたの権利となります。
ぜひ、大切な家と末長く付合っていくためにも定期的な調査、自然災害の被害があれば火災保険を使った修繕を行っていただくことをお勧め致します。お電話一本で年間2000件以上の調査実績のある弊社のプロの鑑定者が全国、調査費用0円にてあなたの家屋の調査をさせていただきます。